Trainspotting & T2

2017年4月29日土曜日

Daily life UK

(Trainspotting風のサムネイルを作ってみた。実はロンドンの団地)


この投稿より連続でアイルランド+イギリスに絞った投稿をしていきます!第一弾!
トレインスポッティング2をアムステルダムで観てきました!
20年ぶりの新作は冒頭アムステルダムからはじまるので一緒に観ていたアムステルダムの人たちもさぞかしウキウキだったでしょう…。

これを観る前に大のトレインスポッティングファンの友人から連絡をもらい、もうすでに
前情報ありだったんですが、友人の言う通り、まさにトレインスポッティングファンのための作品ですね!
トレインスポッティングファンというのは世界中にいると思うのでその点やはりトレインスポッティングの続編は存在意義があるというものでしょう。

今回はまず見に行く前に前作を見直しました。
最初に観たのは大学生だったのですが、いまこの年齢になって色々と別のことを考えて
しまいます。確か大学生で観たときレントンとその仲間は私よりも少し上の年齢の
設定で(現実には遥かに上の年齢)、かっこいいイギリスの不良青年の青春という印象を受けていたんですが、いま、このイギリス留学を経てのヨーロッパのダメ?生活の中でレントンが映画の冒頭で語る "Choose life. choose a job. … I chose not to choose life. I chose somethin' else.” から最後に語る ”I'm cleaning up and I'm moving on, going straight and choosing life …indexed pension, tax exemption, clearing gutters, getting by, looking ahead, the day you die" の心境の変化が色々と刺さるようになったことに気づきました。ぐさりぐさり。
今いる状況から抜け出すには遠いところに逃げなきゃいけないということって数人にひとりぐらいはあてはまるんじゃないでしょうか?勝手な想像ですが…。


この心境の変化からのT2 Trainspottingです。

内容は書きませんが、私も愛するスコットランドが前作Trainspottingからだいぶ変わった姿になっています。これはイギリスのリアルな現在の描写で、これをきちんと映画の重要な位置に置いていたのはさすがです。移民、ジェントリフィケーション…etc.
こんな劇的な変化の中で相も変わらずの仲間たちがいるのがさすがなスコットランドという気がしました。前述した”I'm cleaning up and I'm moving on, going straight and choosing life …indexed pension, tax exemption, clearing gutters, getting by, looking ahead, the day you die" という意思を持っていたレントンが戻ってきたわけですが、この高い志からの原点復帰はなかなか大人な世界でにやにやしました。前回が大人の階段をみんなと一緒に上りたいレントンだったとすれば、今回はレントンと仲間たちの大人になってみた今の変わらない…現実…のような感じでしょうか。そして相変わらずのSpudの謎の人の良さとおしゃれさでまたまたSpudの株があがりました。(今回はオランダ語字幕で観たのでSpudの英語の聞き取りに二時間の血のにじむ苦労をしましたが…)

それにしてもこんなにダメ青春が美しいのってヨーロッパだとイギリスが断トツですよね。フランスも別のかたちで存在していそうだけど、他のドイツとかオランダの若者を観ていると「なんでイギリスの若者ってこんなに退廃的になるの」思ってしまいます。
わたしがイギリスに留学した理由って行きたい大学があったからというぐらいしかなかったんですが、こういう雰囲気に憧れてイギリスに行きたいと思う気持ちもわかります。
Trainspottingなアナタはスコットランドとかイングランドの北のほうに行くのがおすすめ。
今のロンドンなんて日本人が多すぎていつまでたっても退廃的青春の機会は訪れなさそう。
(唯一あるとすれば東のLeytonのほうとか南ロンドンの奥地から出ないと決めてローカルな場所で働いてローカルな店にしかいかない生活を送ればなんとかなるかも。)

ともあれ、この映画、イギリスと人生を再考するきっかけになるのでぜひレントンの世代とそれ以下のみなさんには特に観ていただきたいです。

そしてこの映画を観てすぐ私はアイルランドとイギリスに旅立ったのでした。(続く…)

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