ヨーロッパの階級(学歴?)社会がめんどくさい

2017年8月11日金曜日

Daily life 海外生活




いつにもなくだらけた題名ですが、ヨーロッパで生活するとときどき階級社会が面倒くさい部分に直面するんですよね…。

めんどくささの概要


ヨーロッパは学歴社会だと思う


何度も書いているんですが、学歴社会です。日本とはちょっと違う種類のものだと思うんですが、まあ土地それぞれ、ヨーロッパも国それぞれに人を振り分ける制度があってその一部が教養主義ヨーロッパの学歴社会だと思う。
フランスにいけばフランスに留学してる人にエリート養成学校グランゼコールの話を聞くし、ドイツでは大学入学資格アビトゥーアがどれだけ大変なものかを説明される。イギリスはセンター試験みたいなA-levelっていうのがあるけど、それよりもオックスフォード、ケンブリッジなどの名門大学が作る権威者コミュニティみたいなもののほうが恐ろしい。
私は日本の学部出身で大学院からヨーロッパなので実際ヨーロッパの高等教育機関がどんな制度なのか深くは知らないけれど、恐ろしさは何度も聞いているし、イギリスでは日本の学校が最終学歴のワーホリや語学留学生で現地企業に興味がある人が実際に就職したという話をほぼ聞いたことがないので実感として「ここは真の学歴社会だ!」と思うことが度々。。

ヨーロッパは階級社会だと思う


学校から出たら出たで、学歴によって振り分けられる職業。大卒は仕事見つからなくても意地でも(低階級の)飲食店で働きたくないみたいな人もいるし、飲食店で働けば見下される。部屋探しも不利になったりする。資格を持つ専門職の人たちなんかはすごく偉そうにしている。というか偉いと思っている。この辺りは日本は高卒でもサラリーマンになれるし平等にチャンスあるよな〜と思う。ちなみにオランダの部屋探しサイトではプロフィールにどこまでの勉強を修了させたか登録する欄があって驚いた。部屋って階級で借りられるかどうか決まるのね…。

めんどくささの実害


一見蚊帳の外にいる私なんですがたまたま大学で建築を専攻しててたまたま専門が建築なだけなのに、それを話すと特に若いヨーロッパ人に目の敵にされることが多いという面倒なことが数ヶ月に一度は起きるという状況。
アジア人の若く見える人が資格がいる専門職なんかにいるのが許せないんでしょうか、なんなのか同じ建築関係の若いインターンみたいな子にはどうせヨーロッパ建築なんてわからないと嫌み言われたり、法律や会計関係の人にはわざわざ「私は法学部の学生で〜」などと対抗意識を燃やされる。その度に「そうだよね〜、法学部は大変そうだよねえ〜」と適当な相づちをうつはめに。文学部のやつらから文学部です!って自己紹介されたこと一度もないぞ!どうなってるんだ!
英語圏に出稼ぎしたいビジネスの学生は会社員したこともないのに妙にビジネスぶってて英語圏で働いてたっていうとわたしだってできるのに!将来マーケティングやりたいのに!となぜか闘争心を口に出される。
だいたいこういうのは若い人だけ、大人がわざわざ自分の職業や専攻を他人に話して競い合うことはほとんどない。(銀行員をのぞく。彼らは本当に人を見下している)

逆にわたしがベルリンでカフェでバイトしていたとき、英語圏出身者のドイツでの外国人たちと働いていたので特に問題がなかったのですが、たまに週一で来るドイツ人大学生から飲食でバイトしてるアジア人ということで皿投げられたり、酷い扱いされました。わたしの素性しらないからだと思うけれど。あなたが思うよりずっと学歴高いんですよ。と思って能天気に対処してました。

どこの都市でもそうだけど、こちらで部屋探ししてるとよく広告を載せる人が自分は法学部出身で彼女はビジネス専攻の大学院生ですとかはずかしげもなく自慢を書いている。それはその道で成功してから言ってくれよ、最低限その職業ついてから言ってくれよと常に思っている。スペイン人のPhD持ってる友達に言ったら、そんなこと誰が気にかけるか!って逆に嫌み言ってたけど、それがまともな感覚だと思う。


もうそろそろ慣れてきたけれど、こんなにめんどくさいことが起きるのはわたしだけなのかそれともみんなある程度経験していることなのか非常に気になる。ヨーロッパに限らず、海外で似たような経験をしたことのある人はぜひご一報ください。

(追記)

ヨーロッパのビジネスの大学院生どうにかならないかな。
正直ビジネスのマスター取得するような人たちが一番能無しって感じが…。
(偉そうなこと言って申し訳ございません。)
いまやヨーロッパの学歴主義は進むばかり、学部卒なんかよりも大学院卒がメジャーに。
でもさ、研究職とか理系の技術職などの高度な専門性を身につけるという方向に向かわない限り、正直修士号なんて意味ないと思う。それを学部卒だの修士卒だので見下しあってたりしてるいまの西ヨーロッパの恵まれた学生達はちょっともう理解できない境地にいる。修士に進むかどうかは能力よりも自分の選択ですから。文系でも博士のコースの途中として修士をやっている人たちはかなり優秀なのだけど。
ということでいまだにビジネスのマスターどもにイライラ中です。

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