オランダの個人事業主ビザを更新 -5年延長-

2019年3月1日金曜日

Netherlands 海外生活



晴れてオランダの個人事業主ビザを更新し、5年間有効!の新しいビザをいただけることになりました! 
(なお、顔は実はそんなに晴れていない。この国にさらに5年も住む未来が見えない為。) 
以下の情報は2019年2月現在の単なる個人的な体験であり、正確な情報についてはIND、そして移民を専門とした弁護士にお尋ねすることをおすすめいたします。 

(写真はビザ更新の連絡を貰った時にちょうど居た、Rem Koolhaasの初期の傑作、Kunsthal Rotterdam)

2017年は更新が難しかった? 


私は2016年末にオランダ個人事業主ビザを取得したのですが、半年も経たぬ2017年には「周りの日本人はビザが更新出来なくてみんな帰ってる」と言う噂をよく耳にし始め、いやはや一体という感じでした。 
しかしながら更新条件としては資本金4500ユーロが維持され続ければ良いということだったので、個人的になぜみなさん更新出来ないのかはあまり気にしておりませんでした。楽観的。 

しかし、いざ自分が更新する時期になるとオンライン上で個人事業主ビザを更新したという報告している人などほとんどおらず、個人事業主ビザ取得のブログ記事は掃いて捨てるほどあった状況と比較してビザ更新記事の少なさに驚きました。 
この状況見る限り実際に更新していない人、更新できなかった人は多いようです。もともとビザを更新するつもりもない、という方々ともお話したことがあるので、実際にビザを更新した人数の絶対数が本当に少ないのでしょうね…。 

どんな仕組みで申請が却下されていたのか 


オランダの移民局、INDが資本金4500ユーロ維持以外の項目で個人個人に抜き打ち審査を行っていたのが理由のようです。以前の個人事業主ビザでは雇用されることも出来たので、主な収入源がフリーランスの仕事でなく雇用契約で特定の会社からの給料だったような人は特に厳しかったようですね。(まあ、私もそういう働き方だったんですけどね。) 
これはアムステルダムに拠点をおく、移民専門弁護士のAdam & Wolf immigration lawyersがINDに2017年12月に指摘して抜き打ち審査が条件と異なると指摘し、この厳しい抜き打ち審査は緩和されました。 

はい、蓋を開けると緩和されただけでした。 

周りの少ない個人事業主ビザを更新した人の話を聞いてわかったのは2018年末現在も未だに謎の審査は存続しているということです。 

自力で更新申請するときにINDは厳しい? 


現在も自力で申請をすると申請後に追加資料提出が求められることがあるそうです。しかも2週間以内に提出しないといけない、という条件のような脅しつきというケースも。どんな追加資料が求められるのかは人によってケースバイケースですが、基本的には会計士が作成した正式な個人事業主の過去2年の(取得したビザの有効期限が2年の場合)ファイナンシャルレポート、またはそれに関連した補足資料などです。結局資本金4500ユーロ維持のほかにフリーランスとしての実績もチェックしているようです。 

実際の確証があるわけではありませんが、周りを見る限り最初に自身で申請した場合に追加資料提出を求められることが多いようですね。もちろん個人で申請した方をINDが狙い撃ちしているわけではなく、単純に弁護士は審査の傾向をある程度見越した上できちんとカバーして申請をするために追加資料提出を免れるという可能性もあるとは思います。 

私は最初から弁護士にお願いしました 


私は幸い周りの延長申請の様子を聞いており、追加資料制作やINDの条件である二週間以内に問題解決するために(これはもちろんケースバイケースであり、期間も人のよって異なる場合があります。)弁護士や会計士に結局お願いすることになったケースが多いことがわかったために最初から弁護士にお願いしました。基本的には弁護士の指示通りの書類を揃えて弁護士を通して申請しました。 

個人的に過去に幾つかの国に住んでいた経験から移民専門の弁護士にお願いするのも時には重要であるということを思い知らされることがあったので(特にイギリス。)ケースバイケースですが、個人での申請が難しい場合や複雑な条件の場合は移民専門の弁護士をつけたほうがスムーズに行くと思います。 

ちなみにかかった時間はまるまる三カ月。しかしながら、特にピンチがあったわけでもありませんでした。申請書類提出してただただビザを待っていた期間が三カ月という感じですね。三か月というのは事前に弁護士から聞いていたので納得できる期間でした。 

その他の申請時の情報やトラブルで追記しておきたいこと 


・最初フリーランスとしてあまり売上がない場合は不自然じゃない程度に経費を追加しないのも手。ビザ申請時に純利益が多い方が◎。 
これは私のドイツ時代の情報源であるファイナンシャルプランナーの山片さんも仰っていました。ドイツは特にフリーランスアーティストが多いのでやむを得ない。 

・オランダの個人事業主ビザは最初は2年、その後は5年が基本みたいですね。
ドイツのフリーランスビザのように半年〜3年(稀に5年?)のように個人によって振れ幅が大きくはなさそうです。

・ビザ申請中にビザは切れること多し。しかしながら、ビザ申請中のステッカーをまた貰えます。 
ちなみに私はINDで人種差別的な対応されてステッカーを取り上げられてしまい、奈落の底に落とされました。 
しかし弁護士によれば現在申請中であるというレターさえあれば良く、INDでのトラブルもビザ延長審査に影響せず。私はステッカーなしで年末年始帰国して日本で過ごしまして無事戻って来ました。ハラハラしましたが…。 
(無事ビザが出たのでやっとINDの問題の人種差別窓口職員にクレーム書けます!) 

・永住権に向けてオランダ語! 
このブログのほかの記事にもあるようにドイツ語やってます。 
ドイツに短期留学! (参考記事)
オランダ語はA2レベルが求められるということでとっとと終わらそうかと思います。ドイツ語はオランダ語よりは難しいと思いますが、ドイツ語にとってのA2は基礎中の基礎なのでオランダ語も頑張れそう。(なお、オランダ語とドイツ語は激似です。知らない人のために。) 
英語圏とオランダだけにしか居たことがない人は異常にオランダ語を怖がるか心配する傾向にありますが多分 alles goed. 


今後の展望 


今回弁護士にお願いして5年のビザを取得することができましたが、弁護士費用もバカにならなかったので、どうにか3年後のEU永住権申請に向けて踏ん張ろうと思います。 

ヨーロッパ生活ももう9年でして、度々ビザを更新するのも面倒になってきました。自由が欲しい、ただそのために自分のキャリア形成の目標に進みつつ、きちんと滞在権も計画的に取得していければなと思います。ああ難しい。 


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