AGAIN?!?!

2016年11月13日日曜日

US



アメリカ大統領選挙が終わりました…。残念…。
ヨーロッパのメディアはAnti-Trumpな感じだったのでヨーロッパではちょっと落胆モードですね。オランダでは新大統領の就任日にアメリカ大使館前で"End of the world party"をやろうとFacebook上で呼びかけがあったりします。。。あ、ちなみに日本領事館は目の前なんでどうなるんでしょうね…。(今度ジャスティンビーバーアムステルダム歓迎パーティーとかもあるんですけど、オランダってけっこうノリが面白いですね。)

私はというと…またか…残念という感じです。
正直毎回アメリカの大統領選挙って盛り上がりすぎて追いつけないので傍観していて全然何が起こっているのかよくわかっていないんですが、トランプだけはジョークでしょうと思っていました。いまだにジョークであってほしいと思っていますが、現実にトランプが当選したようです。

世界がどんどん後退しているように感じます。
日本を出て人権意識の強いヨーロッパに来て、自分自身が多様性の中に入って多くのことを学びましたが、この数年でどんどん多様性を認めなくなり、マイノリティの居場所がなくなってきています。
トランプがいかに支持されているかという以前に、欧米社会が築き上げてきた人権意識をどんどん壊していく彼の思想には賛同しかねます。他の部分でどんなに一部の層から支持されていて魅力的だとしても、前提が間違っています。
BREXITが起きたとき、一瞬、移民がすべて悪いということはみんなが思っていたことなんだ、とうとうやっとヘイトを声に出してもよくなったという空気になりました。多くの移民が差別をうけました。ロンドンにあるポーランドの文化センターなども襲撃されました。アメリカでも同じことが起こるんじゃないかと思うと本当に心配です。

個人的には自身もヨーロッパで疎まれる移民であり、世界のあらゆる場所出身の友達がいて、LGBTQコミュニティにいる友達ももちろんいて、フェミニストの友達がいて、ムスリムの友達がいて…と、トランプから嫌われている友達が身近に沢山います。みんな全然悪いことしてないのになんで酷いこと言われたり、時には暴力をふるわれなくてはいけないんでしょうかね?私たちや彼らがいなくなったら問題が無事解決するんでしょうか??
(今回の選挙のキーワードになっている白人貧困層の生活が楽になるんでしょうか?移民がいなくなるおかげで?アメリカの貧富の差の構造を生み出していたのはマイノリティのせいだったの?)

マイケルムーアによる”Morning After To Do List"もインターネット上に広く拡散されましたが、私の周りでもこの時代、そしてこの社会に対抗するために一人一人がもっと強く声をあげて行動していこう、と呼びかけがあります。Brexitを経験したイギリス人の友人たちも今よりももっと強く意思を持って行動しようと呼びかけています。

アメリカやイギリスは投票によって白黒ついてしまいましたが、今回の結果をうけてフランスの過激な差別的発言をする政党などがどんどん自信をつけています。アメリカやイギリスだけでなく、他のヨーロッパや世界の傾向を見てもどんどん内向的で多様性を受け付けない社会になりつつあります。それでもまだ希望を捨ててはいけないと強く思います。

Search this blog

hello

 

ヨーロッパをうろうろしてしてる人

Blog Archive

QooQ