オーストラリアのYouTube界隈とJoji (Filthy Frank)

2018年11月30日金曜日

英語 海外生活

(画像はHow To Basicのオマージュ)

最近とある有名ブロガーが自分の強い事について書くべしと言っていたので、
わたしの強みとは何かと一秒考えた結果、強みというか毎日の友のYouTubeが思い浮かんだんで書いてみます。
YouTube界のニュースとしては、王者PewDiePieのチャンネル登録者数がインドのメディア企業のチャンネルT-seriesに抜かされるかどうか毎日ハラハラしているあいだ、なぜだか毎回アメリカのYouTuberのMr.Beastによって救われるというドタバタ劇が繰り広げられています。

オーストラリアのYouTube界のレジェンド

しかし今回書きたいのは、キッズに人気だったオーストラリアと日本が生んだレジェンドである。
YouTube界のレジェンドがYouTubeを去って1年。
誰の事でしょうか?
もちろんLorf of Pink, Papa FrankuでおなじみのFilthy Frankです!
ちなみに彼を知ったのはもう引退寸前の頃でした。How To Basicから芋づる式にオーストラリア系YouTuberに見識が深くなってしまったのが原因です。

Filthy Frankとは


シャツに眼鏡の変な声の謎の人が色々なことについて話し始めたと思ったらいつの間にか部屋がぐっちゃぐっちゃになっているカオスな動画を撮っている、オーストラリアと日本のハーフのYouTuberで、本名をGeorge "Joji" Millerという。ちなみに大阪生まれで日本語は関西弁。日英バイリンガル。
彼のチャンネルは基本的に英語なのだが、それゆえ世界中にファンがおり、生まれ育った日本ではあまり知られていないのが残念。ときどき動画内で日本語も話している。
現在はニューヨーク在住。それ以前はオーストラリアにも住んでいて、オーストラリアのYouTuberといえばFilthy Frankだった。
日本のYouYubeといえば視聴者も若い層なのでこどもに優しい毒が無い動画を作っている傾向にあるが、英語圏はキッズ向けと言えばだいたいくだらない冗談がすぎたおふざけ系になっている傾向がある。Filthy Frankは、直訳すると卑猥な、不道徳なフランクという意味で、その名の通り、彼はそのやんちゃ系YouTuber全盛期の世界的なレジェンドであり、かつてはオーストラリアのYouTube 登録者数は第二位を死守。日本では到底受け入れられないクレイジー系動画が多く、偏見やタブーがてんこもりである。その上、下記にも触れているように、似たようなやんちゃ系YouTuberとよくつるんでは更に際どい動画を一緒に作ったりしていた。実はその動画の一部は日本で撮影されているものも多々あるのだが、日本で公開されていたら大炎上はまぬがれない。自分がもうそのやんちゃに年齢的にも精神的にもついていけなったのと、自身の体調の問題が原因で昨年末引退宣言をした。

なぜFilthy Frankについて語るのか


実はFilthy Frankは引退時に自分のやっていきたいこと、音楽の道に集中したいとも語っていたのだが、その音楽活動が最近になってようやくJoji名義で外の世界にやってきたのである!しかもクールなミュージックビデオをひっさげて。

引退からほぼ一年後にリリースされた彼の初アルバムBallads 1はビルボード3位でデビューし(2位のレディガガの真下!)、R&Bジャンル別ではアジア人初1位の大成功でロケットスタートして、現在音楽界でも注目の新人になったのである。
(もちろん私も買ってしまったよ。)





このBallads 1、またはJoji名義の音楽は動画のFilthyさが抜けて、おとなしくなったというか、むしろ逆に鬱々として切ない感じになっていて、Jojiの本性やFilthy Frankの後期、引退前のキャラ作りがいかに精神的につらかったのか察せるほど。(ちなみにFilthy FrankはPink Guy名義でもYouTube引退前に楽曲を発表していたが、動画のキャラクター上、下品な内容が多かった。)

YouTubeのキャリアは若いときにスタートしてまだまだ今後どうなるか予想もつかないもので、実は当のFilthy Frank (Joji)本人も今後の就職のために素性を明かしていなかったのだが、いまのところは就職ではなく、ミュージシャンとなってむしろ色々な顔を見せるようになっている。彼のファンたちも感慨深いようで、あの家でやんちゃしてたFilthy Frankがキャリアを変えると言ってYouTubeから突然姿を決してしまったのに、こんなに大成功して帰って来た!すごいサクセスストーリーだ!と声を揃えている。
私が思ったのはYouTubeからのミュージシャンへの転身などSNSには想像もできないほどの大きな可能性があったということだ。大昔、高校時代に習った個人が発信できる時代が来ますというのがここまで世界を変えるとは。私も感慨深い。
そして何より大きいのは、彼がヨーロッパツアーをして私の近くまでやってくるというわくわく感である。尚、会場が小さいため、全部sold out. 私は行けない可能性大。(更新)無事チケット買えたので行ってきます!)

ところでオーストラリアのYouTube界隈ってどんな感じ?


実は別のルート(柴犬動画関係)でmaxmoefoeを知っていて、彼がFilthy Frankの動画に度々登場しているのに気づいたのだが、彼と、彼らの友人でオーストラリアYouTube界のドンであるHow To Basic (決してハウツーものではない。ハウツーに見せかけた狂気。)を見ていても本当にビックリするぐらいやんちゃな人たちばかり。食べ物投げたり、通行人にどっきりしかけたりetc...色々見てきましたけど、結構はちゃめちゃです、人によってはどん引きレベル。オーストラリア英語の勉強にはいいのかもしれないが、一体英語の勉強のためにこれを見る必要があるのかというレベルです。
ちなみにこのやんちゃグループはアメリカのYouTuberのIdubbbzAnything4viewsというYouTubeチャンネルを運営しつつTwitchストリーマーのChadというキャラクターもいつも一緒にいます。この二人もかなり過激で自由です。
ところでHow To Basicは顔を明かさないYouTuberとして有名で、一度「顔を明かす」という動画を作ったのですが、英語圏大物YouTuberたちが次々と出て来て自分こそがHow To Basicだ、と告白するかなり豪華版動画なので英語圏YouTube生活のスタートにおすすめ。彼は存在感を隠していますが、Filthy Frankやmaxmoefoeの動画にもよく参加しています。時にはカメラマンとして参加していることもあるそうです。

ところで最近はそのやんちゃたちも大人になってそれほど活発になっていないというのが現状です。途中で仲間のFilthy Frankがアメリカに移住して一緒に動画をとれなくなったりしたあたりから、やんちゃグループもおとなしくなっていたり、動画を作らなくなったりしてますね。つい最近、Anything4viewsでアップされたmaxmoefoeとChadとの対談では現在の彼らの状況や関係を赤裸裸に話しています。そのなかではFilthy Frankはいつもいいタイミングで行動していて、こういったやんちゃ動画ではYouTubeでの収益化が難しいなかで彼はうまいタイミングで歌手活動を始めたという思いや、しかし、ラジオでJojiの音楽が聞こえてくると不思議な気持ちになるといった複雑な思いも語られています。現在も連絡は取り合っているようですが、ひとによりけりでChadはJojiともIdubbbzともあまりいい関係性を保っていないらしい反面、Maxのほうはまだまだみんなと仲良しな模様。似たように7年前やそれ以前からスタートした大物YouTuberはイギリスなどでもあまり活発ではない人はけっこういますね。オーストラリアと違ってやんちゃ系ではないのですが、世代交代とはいいますが、なかなか面白い人たちも多いので残念。
もちろんオーストラリアのYouTuberが全員やんちゃ系というわけではありません!
日本で活動しているオーストラリアと日本のハーフ(二人目)のThe Anime Man のJoeyなんかはよく見ているけどいつも普通だし…でも全体的に見ると若干傾向が偏ってる気はする…。

そんな個性豊かなオーストラリアYouTube事情でした。
Jojiの音楽界での活躍は日系としても興味深いし、やんちゃなくだらない番組はやはり必要なときもある!なんだかイライラしたり疲れているときにははめをはずしまくっているオーストラリア系YouTubeへGo!

(追記)
昨日、12月10日にベルリンのコンサートに行けました!
やはり会場はFilthy Frank時代のファンが多かったような気がしました。
Filthy Frank時代のお下劣な名言のTシャツ来ている人もけっこういたり。











そういえばJoe InoueさんのYouTubeチャンネルでちょうどJojiについて語ってくれた動画が出ていました。かなり詳しいので気になった人はぜひチェックしてみてください!

そしてJojiが所属する88risingのメンバーが年始に日本公演(東京&大阪)しますよ!
最近はアジアの風が吹いている気がします。今後も目が離せないです。


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